ハーブ:ハーブに含まれる有効成分の抽出方法(4)
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◆ vol.00110 ◆ date 2005.07.08
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◆ 今日のトピック
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ハーブ・その8
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■ハーブに含まれる有効成分について
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→前号からの続きです。。。
【水溶性の有効成分と油溶性の有効成分の抽出方法】
▼水溶性の有効成分抽出方法(使用方法)
1.浸出液
2.パック
▼油溶性の有効成分抽出方法(使用方法)
3.浸出油
▼水溶性と油溶性の有効成分を同時に抽出する方法
4.チンキ
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▼油溶性の有効成分抽出方法(使用方法)
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4.チンキ
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アルコールによる抽出方法は、水溶性成分と油溶性成分の両方を
適度に抽出することが可能です。
ただし、使用の際にアルコールによる刺激を伴う可能性もあります
ので、肌の敏感な方は多少注意も必要です。
(アルコールの代わりに1.3BG(ブチレングリコール)を使用する
方法もあります。)
◎材料と作り方:
・ドライハーブ......10〜15g程度
・アルコール液........90〜100ml
※使用するドライハーブは、用途に応じてお好みのものをお選び
ください。
※アルコール分30〜40%前後のウォッカやホワイトリカー、焼酎
または、無水エタノールや消毒用エタノールを精製水で薄めて
使用します。
- 無水エタノール: アルコール分99.5%以上を含む
- 消毒用エタノール:アルコール分76.9〜81.4%を含む
つまり、次のよな配分を目安にしてください。
無水エタノールの場合 4(アルコール):6(水)
消毒用エタノールの場合 5(アルコール):5(水)
1)ドライハーブをビンに8分目くらいまで入れ、アルコール液を加
えてよく混ぜる。
2)光の当たらない場所に保管し、毎日1〜2回ビンを振り、2〜3
週間たったらガーゼなどで濾す。
※私はコーヒーフィルターを使用して濾すことが多いです。
※光の当たらない涼しいところで半年〜1年は保存が可能です。
◎参考レシピ:
ヒースとユキノシタを使用した美白化粧水です。
(美白化粧水)
・ヒースのチンキ........................小さじ1/2
・ユキノシタ............................小さじ1/2
・ソウハクヒ............................小さじ1/2
・グリセリン............................小さじ1/2〜1
・ヒアルロン酸..........................お好みで
・精製水................................40ml
清潔な瓶に材料をすべて入れ混ぜます。
◎応用メモ:
・チンキに適しているハーブ例:
ほとんどすべてのハーブに有効
・参照URL:
http://saezuli.jp/kc/kc02_zairyo04/index.html
http://saezuli.jp/mm/bn/kc0015.html
http://saezuli.jp/kc/kc03_recipe01/base0309.html
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◆ 編集後記
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梅雨らしい天気が続いています。
で、あまり写真が撮れないからというわけではありませんが、昨日、
東京都写真美術館で開催中の「世界報道写真展05」に行ってきました。
毎年この時期に開催されるこの写真展にはこの数年足を運んでいますが、
今年の写真で特に印象的だったのは、報道としての写真という意味でも
もちろん心を動かさせれるものがありましたが、なによりビジュアル的
にきれいに撮れている写真が多かったことです。
なんというか、単純に報道するだけの写真ではなく写真としての完成度
も計算されて写されているという感じでしょうか。
多くの写真は、写真だけを見てそれが何を物語っているのかを読み取る
ことは難しいと思いますが、キャプションを読むことでその写真に対し
ての理解が深まったとき、ビジュアル的に素敵な写真だったりすると、
尚更なんとも表現し難い複雑な気持ちになりました。
まだご覧になったことがない方は、機会があれば一度足を運ばれてみる
ことをおすすめします。
たぶん、自分の知り得なかった世界がそこにあることかと思います
写真の表現力を再確認した日でした。