気軽に楽しむ手作り化粧品と自然派生活

メールマガジン:キッチン・コスメティックス

動植物オイル(キャリアオイル)

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                ◆ vol. 00086   ◆ date 2004.04.16
               ◇ ‥‥‥‥‥‥ ◇ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥


  東京では桜も終わり、新緑の季節を迎えています。
  我が家の周りも緑のグラデーションが目に優しく気分を和ませてくれます。

  なんて、この季節を楽しんでいる場合ではないらしい・・・。
  杉花粉の季節は無事に過ぎ去ってくれたものの、この季節(いつもはGW頃)
  特有の花粉症の気配がぁ!
  目がとんでもなく痒く、鼻水が止まらないのです。
  うぅぅ・・・・・何か対策しなくては! 皆さんは大丈夫ですか?


  ‥/‥‥‥‥‥‥‥‥
  ◆ 今日のトピック 
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  オイル -とりあえず最終章-
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  そろそろ、オイルの話しも飽きてきた頃だと思いますので、とりあえず、
  このオイルシリーズも今回で区切りをつけたいと思います。

  そこで今回は、キャリアオイルやベースオイルとしても人気があり、また
  手作り化粧品でもよく使用される使い勝手のよい代表的なオイルの特徴を
  簡単にご紹介します。
  オイル選びに迷ったときに、参考にして頂ければ幸いです。

  また、まとめの意味も込めて、サイトのコンテンツ(植物オイルの説明)
  も更新しています。(まだ一部途中ですが)
  既にご覧になっている方は重複してすみませんが、詳しくは、こちらのペ
  ージにある植物オイル(キャリアオイル)の個別説明もご参照ください。
  http://saezuli.jp/kc/kc02_zairyo03/index.html


  ■アーモンド(スウィートアーモンド)
  -----------------------------------
  オレイン酸が主成分のオイルなので、肌をしっとりとさせる効果が高い、
  不乾性のオイルです。
  アロマテラピーのキャリアオイルとして、手作り化粧品に使用するオイル
  として、非常に人気の高いオイルで、普通肌はもちろん、乾燥肌、敏感肌
  にも適している非常に使い勝手の良いオイルとされています。

   ▼主な作用
    皮膚軟化作用
    保護効果
    抗炎症作用
    鎮静作用

   ▼含有成分
   【脂肪酸】
    一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)
    多価不飽和脂肪酸(リノール酸)
    飽和脂肪酸(パルミチン酸, ステアリン酸)
   【微量脂肪成分】
    ビタミンA, ビタミンB1,B2,B6,ビタミンE


  ■オリーブオイル
  ----------------
  あまりにも有名なので、説明するまでもないかもしれませんが、、、
  アーモンドオイルと同様にオレイン酸が主成分でビタミンEの含有率が高
  いオイルで、人間の皮脂に類似していると言われるスクワランを含みます。
  皮膚の再生効果が高く、皮膚への浸透性もよく、皮膚を柔軟に保つので乾
  燥肌に向いています。軽い痒み止めや日焼けによる鎮静にも。

   ▼主な作用
    優れた皮膚軟化作用
    保護効果
    抗炎症作用
    鎮静作用

   ▼含有成分
   【脂肪酸】
    一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)
    多価不飽和脂肪酸(リノール酸, αリノレン酸)
    飽和脂肪酸
   【微量脂肪成分】
     ビタミンE, フェノール化合物


  ■グレープシード
  ----------------
  リノール酸が主成分なので、乾性のオイルです。
  軽くさっぱりとした感触で、肌への刺激性が少ない為、敏感肌や脂性肌に
  適しています。
  アーモンドオイルやオリーブオイルなどではベタつきが気になるという方
  にお勧めです。
  また、豊富に含まれるビタミンEが、本来は酸化しやすい多価不飽和脂肪
  酸の性質をカバーし比較的日持ちするオイルにし、肌の老化を予防する働
  きをしています。

   ▼主な作用
    皮膚軟化作用
    抗炎症作用
    抗酸化作用

   ▼含有成分
   【脂肪酸】
    多価不飽和脂肪酸(リノール酸)
    一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)
    飽和脂肪酸
   【微量脂肪成分】
     ビタミンE


  ■アボカド
  ----------
  オレイン酸が主成分で、粘度が高く、不乾性で、非常にオイリーですが、
  表皮への浸透力の高いオイルです。
  アボカドオイルは、ズバリ乾燥肌と老化肌の人に最適な栄養たっぷりの
  オイルです。
  単独使用よりも、他のオイルに10%〜20%程度ブレンドしてご使用
  されることをお勧めします。

   ▼主な作用
    優れた皮膚軟化作用
    抗炎症作用
    皮膚への優れた浸透性
    老化防止効果

   ▼含有成分
   【脂肪酸】
    一価不飽和脂肪酸(オレイン酸, パルミトレイン酸)
    多価不飽和脂肪酸(リノール酸, αリノレン酸)
    飽和脂肪酸(パルミチン酸, ステアリン酸)

   【微量脂肪成分】
    ビタミンA, ビタミンB1, B2, B6, ビタミンE, カリウム,
    リン, マグネシウム, 硫黄, カルシウム, ナトリウム, 銅
    レシチン


  ■小麦胚芽油(ウィートジャーム)
  -------------------------------
  リノール酸が主成分の乾性のオイル。
  一番の特徴はビタミンEを豊富に含む(通常の10倍くらい)ことです。
  このため、優れた抗酸化性があり、オイルも日持ちします。
  血液の流れを活発にして皮膚の老化を防ぎ、肌荒れやしもやけなどを緩
  和します。セルライト防止のマッサージオイルとしても最適です。
  他のオイルに用途に応じて10%〜20%程度ブレンドしてご使用され
  ることをお勧めします。

   ▼主な作用
    皮膚軟化作用
    抗炎症作用
    抗酸化作用
    細胞再生作用

   ▼含有成分
   【脂肪酸】
    多価不飽和脂肪酸(リノール酸、リノレン酸)
    一価不飽和脂肪酸(オレイン酸、パルミトレイン酸)
    飽和脂肪酸(パルミチン酸、ステアリン酸)

   【微量脂肪成分】
    ビタミンE, ビタミンA, B1, B2, B3, B6, F,
    コバルト, 銅鉄カリウム, マグネシウム, マンガン, ナトリウム,
    硫黄, 硅素, 亜鉛など


  ■ホホバ
  --------
    私が常備しているお勧めのオイルです。
  ホホバオイルは、正確にはオイルでなく液体ワックスです。
  ホホバオイルの化学構造が人の皮膚の油性分泌物と似ているため、肌によ
  く浸透して、サラッとした使用感ながら肌に潤い感を与えます。
  普通肌はもちろん、にきびや湿疹などのトラブル肌、脂性肌、感想肌など
  肌質を選ばず使用できるうえ、フェイスケアに留まらず、ヘアケアや全身
  のお手入れに使用できます。
  そのうえ、酸化に対する安定性が高く、あらゆる植物性オイルとよく混ざ
  るので、酸化しやすいオイルに混ぜて抗酸化安定剤の役割も果たします。
  また、かゆみ刺激の軽減日焼けなど軽い火傷の鎮静するそうです。

   ▼主な作用
    優れた皮膚軟化作用
    保護効果
    抗炎症作用


   ▼含有成分
   【脂肪酸】
        飽和脂肪酸(ステアリン酸, アラキン酸, パルミチン酸)
    一価不飽和脂肪酸

   【微量脂肪成分】
    ビタミンA, カロチノイド


  ■マカデミアンナッツ
  --------------------
  これも私が常備しているお勧めのオイルです。
  あらゆる植物オイルの中で、一番自分に合っていると感じているのがこの
  オイルで、特に冬の乾燥する季節には欠かせないオイルとなっています。

  マカデミアナッツオイルは、オレイン酸を主成分としていますが、同じく
  一価不飽和脂肪酸のパルミトレイン酸を多く含むのが特徴です。
  このパルミトレイン酸は、人間の皮膚に含まれる皮膚の老化と非常に関係
  の深い脂肪酸と類似しているため、極めて皮膚への馴染みがよく、また、
  オレイン酸との相乗効果で、更に皮膚にやさしく浸透します。
  全ての肌タイプに使用できますが、特に肌に優しく保湿効果が高いため、
  敏感肌や乾燥肌や老化肌の人に最適な幅広く活用できるオイルです。
  その他、ビタミンA、B、Eなどの微量成分が皮膚を柔軟にして老化を防
  ぎ、血液やリンパの流れを活発にし、フリーラジカルから保護する役割を
  果たし、酸化に対する安定性も高いのも特徴です。

   ▼主な作用
    優れた皮膚軟化作用
    保護効果
    抗炎症作用
    鎮静作用

   ▼含有成分
   【脂肪酸】
    一価不飽和脂肪酸(オレイン酸, パルミトレイン酸)
    飽和脂肪酸(パルミチン酸, ステアリン酸, アラキン酸など)
    多価不飽和脂肪酸(リノール酸)

   【微量脂肪成分】
    ビタミンA, ビタミンB1,B2,B6, ビタミンE, その他ミネラル類


  ■ロ−ズヒップ
  --------------
  ローズヒップオイルも昨今とても有名なので、説明不用かもしれませんが、
  リノール酸とαリノレン酸が主成分の乾性のオイルです。
  その為、軽くさっぱりとした使用感ですが、高い水分保持作用があります。
  細胞分裂を盛んにして皮膚を再生するため、水分保持作用があり、その他
  脂線機能を調整したり、炎症を抑制するため、小じわや皮膚の老化を予防
  します。肌への刺激性が少ない為、敏感肌や脂性肌にも適しています。
  但し、酸化が早いというマイナスの特徴もあります。

   ▼主な作用
    皮膚軟化作用
    抗炎症作用
    優れた保湿作用
    皮膚老化予防

   ▼含有成分
   【脂肪酸】
    多価不飽和脂肪酸(リノール酸, αリノレン酸)
    一価不飽和脂肪酸(オレイン酸など)
    飽和脂肪酸(パルミチン酸, ステアリン酸など)



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