気軽に楽しむ手作り化粧品と自然派生活

手作りする自然化粧品素材の基礎知識:材料説明

植物オイル(ベジタブル,キャリアオイル


植物オイル(ベジタブル, キャリアオイル)

植物オイルは、ベジタブルオイルと呼ばれたり、アロマテラピーでは「キャリアオイル」などと呼ばれます。
一般的に植物オイル(ベジタブルオイル)といえば、植物から抽出される植物性オイルのことで、アロマテラピーで使用するキャリアオイルは、この植物性オイルを意味します(もちろん、中にはキャリアオイルに不向きなものもありますが)。
また、ある目的においてある種の植物エキスを植物オイルに侵出させた「侵出油」(インフューズドオイル)というものもあります。

手作り化粧品で使用するオイルも、たいていの場合はアロマテラピーで使用するキャリアオイルと同様に「植物オイル」ですが、場合によっては「動植物油脂」としたほうが的確かもしれません。
手作り化粧品で使用するオイルの場合、単純に植物オイルだけとは限らず、「エミュオイル」やサメから抽出される「スクワランオイル」など一部動物性オイルを使用することがあるからです。
また、手作り化粧品ではシアバターやカカオバターなどの植物脂を使用することがありますが、植物オイルの「オイル」とは油(oil)のことで、「オイル」は脂("fat" や"butter")を意味しないので、「油脂」と表現するほうが的確かもしれません。

※但し、ホホバオイルやみつろうなどは、本来「油」でも「脂」でもなく「ワックス」に分類されます。

※「動物性」と「植物性」の大きな違いのひとつは、含有量の違いこそあれ、コレステロールを含むか否かということと、油脂を構成している脂肪酸の種類が若干異なるということです。

※私は、あえてこれらの動植物油脂をまとめて「植物オイル」と表現してしまいます。動物性オイルもオイルそのものの構成に違いがあるわけではありませんし、油と脂も常温で固体か液体かの違いだけなので、私は、普段使用している親しみ易さから、あえてそれらのオイルを総称して「植物オイル」と呼んでしまいますが、その点、ご了承ください。

>> 「脂肪酸」に続く

 

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