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手作りする自然化粧品素材の基礎知識:材料説明

植物オイル(ベジタブル,キャリアオイル


3.多価不飽和脂肪酸

C(炭素)にペアで結合しているはずのH(水素)の片割れが2つ以上不足しています。
そのため、欠乏している結合を補おうとする力が一価不飽和脂肪酸よりも更に働き、代謝活動に非常に積極的で活性状態にあります。
但し、酸素と結合しやすいため、酸化しやすい傾向があります。
この多価不飽和脂肪酸が多く含まれる場合、たいていは常温で液体です。

一般的にこの多価不飽和脂肪酸を多く含むオイルは粘度の低いオイルで、
皮膚への吸収が早いためサラっとした使い心地となる。
体内で合成できない必須脂肪酸。

多価不飽和脂肪酸の代表例:

▼リノール酸(n―6系列脂肪酸または、オメガー6)
グレープシードオイル、月見草オイル、ポリジ(ポラージ)オイル、ローズヒップオイルなどに多く含まれる。
肌に対しては皮膚の再生作用がある。
また、免疫系を強化し、ホルモンバランスを整える
しかしながら、リノール酸の摂りすぎは炎症を抑える働きのGLA(rリノレン酸)の産生を抑えるため 花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を悪化させる恐れがある。

▼rリノレン酸(n―6系列脂肪酸または、オメガー6)
ポリジオイル(ポラージオイル)、イブニングプリムローズオイル(月見草油)に特に多く含まれる。
神経性皮膚炎や皮膚のかゆみを抑え、トラブル肌に有効。
角質層のバリア機能を修復。
また、ホルモン系にポジティブに反応。

▼αリノレン酸(n―3系列脂肪酸または、オメガー3)
通常、リノレン酸といえば、このαリノレン酸のことを示す。
ローズヒップオイル、亜麻仁油、しそ油、えごま油などに特に多く含まれる。
αリノレン酸は、体内で代謝されることでDHA(エイコサペンタエン酸)とEPA(ドコサヘキサエン酸)になる。
炎症を抑制したり、皮膚再生効果が高いく、肌の活性化に有効。
花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を緩和する。

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